大手企業の高年収を維持して転職したい
- 高木さん/33歳
- 現職:大手システム会社グループの群馬の拠点でSE
- 県外転勤のない地元企業への転職を検討
今回はUターン転職希望の方に時々見られる、大企業(全国転勤あり)から群馬の地元企業(転勤なし)へ転職を考えた際に、高水準な年収維持希望がネックとなった方をご紹介します。
転職理由は?
転職理由は、
- ◎現職は全国展開の会社のため、将来の県外転勤への不安がある(現在は群馬県内に勤務)
- ◎近年、自身が求める職務内容と異なる業務が多い
とのことです。
高木さんはIT関連のシステムエンジニアですが、ここ1~2年、エンジニアとしての実務は協力会社に任せる事が多く、その協力会社を管理する業務に専念する傾向が強いそうです。
このままではSEとしてキャリアアップを望めず、将来転職しようとしても不利になるのではと懸念し、転職検討を始めました。
確かにSE職の場合、ユーザとの折衝のあるPM/PLではなく、ベンダーコントロール(元請けとしての立場だが、実務はベンダーに丸投げ)がメインのキャリアの方を望まないシステム会社もあります。
年収800万円超を維持したい
しかし、ここで今回の最大のポイントの一つでもある年収の問題が発生しました。高木さんの現職での年収は800万円以上です。これは群馬県内に勤務している30代の方では、なかなか見かけない額です。
希望年収は最大限譲っても200万円ダウンの600万円。そして、数年のうちには元の年収額まで戻せる企業に入社したいとお考えです。
県外転勤のリスクのない群馬の会社で、この条件に該当する企業自体が少なく、ましては求人している会社は限られます。
当社からは高木さんの希望の給与と仕事内容に近いと思われる求人をご提示し、その企業の事業内容、仕事内容、ポジション、給与モデルなどをご説明しました。高木さんは、とても熱心な方で何度も当社に来社されて打ち合わせを重ねていきました。
お打ち合わせを進めている中で、高木さんは給与ダウンを受け入れています。また、望んでいるエンジニアとしての仕事内容を期待できる企業もあるため、高木さん自身は転職に乗り気です。
ご家族との話し合いの結果
実際に応募する前に大切な収入に関するお話しのため、ご家族に率直なところを相談しました。最終的には年収ダウンに対する奥様の反対が強く、今回は転職断念となりました。
転職は人生設計における大切な選択です。自身の目的や希望、家族の事情や将来像とあわせ、現職に留まるという選択も一つです。