その通勤時間、本当に大丈夫ですか?
2018年09月10日
先日、群馬へのUターン希望のTさんの転職サポートでの出来事です。
Tさんは大学進学と同時に群馬を離れ、
現在は東京で働いており、帰省するのはお盆や年末年始だけ。
「群馬の転職情報が知りたくて登録しました。」とのことです。
そんなTさんとの面談から数日後、
とある地元企業A社からの求人が出ました。
Tさんは実家に帰りたいという希望でしたが、
実家から通うとなると、少し遠めの企業です。
しかし、Tさんのご経験や希望に近い求人だったため、
ご参考になればと思い、
『遠方ですが、群馬にはこんな企業もあります』
と付けてご案内しました。
ところが、Tさんからは、
「経験も生かせますし、何より条件面が希望通りなので、
ぜひ第一希望として選考を受けたいです。
通勤時間も調べたら45分と出たので問題ないです。」
とのお返事が。
私は改めて通勤時間をネットで調べてみると、
日中ではたしかに45分と出ます。
しかし、朝の通勤ラッシュ時は混み合うため、
プラスαの余裕を持たないと間に合いません。
私は、Tさんの勤務終了後に連絡を取り、
上記の点を伝えました。
「A社ですが、朝は道が混むので1時間以上見ないと
難しいかもしれません。少し大変ではないですか?」
「いえ、大丈夫だと思います。
こんなに条件のいい会社はないので進めてください。」
Tさんは、キャリア・人柄ともにA社が求める人物像に近く、
活躍を期待できる方だったため、A社への応募を進めました。
早速、A社から書類選考通過と一次面接のご案内をいただき、
2週間後に面接が実施されました。
面接終了後、Tさんと連絡を取るといつもと様子が違います。
「どうかされましたか?」
「あの、、、今朝初めて企業に行ってみたら、
予想以上に混んでいて結構時間が掛かるなと思いまして...
これが毎日だと少し大変かなと...
少し考えさせてもらえませんか?」
翌日、Tさんから連絡があり、
「申し訳ありません。やはりA社は遠いので辞退させてください。
条件がよかったので、つい先走ってしまいました。」
A社へ丁重に辞退のご連絡をすると、
幸いにも担当者の方にはご理解いただきました。
すべて終わったあとに私は、
「TさんにもA社にも申し訳ないことをしてしまった。
応募前に『本当に大丈夫ですか?』ともっと確認すればよかった。」
と心から反省しました。
群馬へUターン・Iターンを希望する方は、
群馬で働いたことも、車通勤の経験もない人が多く、
朝夕の通勤時間がピンと来ない人もいます。
それ以来、Uターン・Iターンの方には、
群馬の通勤事情を念入りに説明するようになったのは
言うまでもありません。