他人を通じて見える自分
2015年02月11日
先日、ある企業の方と話をしていてハッとしたことがありました。
その方が、
「うちは定年が60歳だから、逆算すると私の会社員人生は残り約20年。そう思うとこのままでいいのかと考えることが増えてきた。」とおっしゃいました。
その瞬間、自分の中に「定年」という考えが薄い、というかほとんどゼロに近い、ということに気付きました。
人生90年とも100年とも言われる今、「働けるだけ働きたい」と考えていたからです。
もちろん給料をもらっている以上はサラリーマンですので、定年があることは分かっている、と思っていました。
しかし、いつの間にか定年など関係なく「働けるだけ働きたい」が当たり前になっていたことに非常に驚きました。
こういうことは、求職者の方々とお話していると、逆の立場で思うことがあります。
「自分はこういう人間だから」とか「そういうのは向いていないと思う」とか、
いつの間にか自分の枠を自分で決めてしまう方は結構見かけます。
もちろん経験を積んでいくうちに分かることも増えていくと思います。
しかし、端から見ていると「もったいないな」と思うことも多々あります。
せっかく転職というさほど多くないチャンスを使うのであれば、たくさんの人から自分について意見をもらうといいのではと思います。
もしかしたら、自分が気が付いていないだけで、他者からとても評価されている部分が見つかるかもしれない。
そういうところも転職を考えるメリットの一つだと私は感じています。
実際にお会いしてみると、口にする希望と表情がちぐはぐに見える方もいます。
そういった場合は、現職(前職)に疲れたりして、一時的に逃げ腰になっていたり、
消極的になっているだけ、というケースも多いです。
場合によっては、あえて別の角度からの求人を提示してみることもあります。
感覚的な話にはなりますが、話だけでも聞いてみようとする方は、
最終的に転職活動自体がうまくいくケースが多いと感じます。
「他人を通じて見える自分」
まさにそんな言葉が思い浮かんだ出来事でした。
スターキャリア 飯塚