転職活動で集めた情報の上手な使い方
2014年11月28日
情報収集についてとても印象に残った方の例をお話します。
その方が初めて弊社にお見えになったのはちょうど1年前くらいです。
当時は、今の会社ではこれ以上業務を深めることが難しい環境で、もっと経験を積んで成長したいという理由で転職活動を始めました。
その他の条件はいかがですか?と尋ねると、条件よりも仕事内容の方が重要なので、そっちを優先して考えますとのことでした。
何社か求人をお出しすると、検討しますとのお返事です。
しばらく経ってから、状況が変わったのでもう少し現職を続けてみますとのお話をいただき、それならば頑張ってください!と応援していました。
数ヶ月が経ち、また転職活動を再開したい旨のご連絡が。
ご来社いただけるとのことで直接お会いして数ヶ月間の経過ともう一度転職活動のご希望詳細をお伺いすることになりました。
当日を迎え、お会いしてみると、なんとなく数ヶ月前の第一印象と様子が違います。
顔は曇っていて疲れているようでした。
お話を伺ってみると、 「この数ヶ月間、自分でも色々と考えて、情報を集めてみました。だけどなかなか応募まで踏ん切りが付かなくて今日ここに来ました。どうしたらいいんでしょう?」とのことでした。
「では、求人票を見ながら進めてみましょう。 ご希望条件は以前とお変わりないですか?」と聞くと、
「仕事内容よりも、年収や福利厚生を重視したいと思います。 」
という答えが返ってきました。
「年収は現職以上で、土日祝休みで、有給が取りやすくて...」など、次々とたくさんの条件が。
「条件面は分かりました。仕事内容はどうですか?」とたずねると、
はっとした表情で、
「実は、初めは仕事内容が大切だと思ってたんですけど、いろんな求人を見るうちに、給与や休みの方が気になってきて。他はどうなんだろう?と気になった求人を片っ端から見ていたら、情報を集めすぎて、自分がどうしたいのか分からなくなってしまったんです。」とのことでした。
この方のように、自分が「こうしたい」という気持ちの部分を見失い、条件面だけで判断するとのちのち後悔するケースも多く見受けられます。
より多くの情報を集めたいと思うのは当然だとは思いますが、全部を見ることは不可能ですので、ここはいいかなと思ったところは、実際に応募するなどして、動きながら自分の目で見て判断されるのが一番だと感じます。
頑張っている人は必ず誰かが見ていてくれるので、条件面などは入社後に変えることの出来る要素として捉え、【情報は動くための原動力】として活用し、転職活動を進めていってほしいと思います。