企業選定について、少し違和感を覚えるお話し
2012年12月02日
多少、偏った見方ですが、こういう視点もあるのかなと感じて貰えればと思い綴ります。
少し目にする記事で、新卒時の企業選定や転職時の失敗しない企業の選び方として、財務状況や事業の発展性を見極めようという意味合いで、IRを読みましょうとかROEがどうとかを目にしますが微妙に違和感を覚えます。
確かに関係ないとは言いません。
でも、時は刻々と過ぎていて、それらはあくまでも過去の情報です。
未来なんて正確には読めません。
どの事業がこの先に発展するかなんて、一般的な範囲でしか判断できないと思いますし、事業展望を正しく読めたら、それこそスーパーマンです。
誰がシャープやソニー、NEC、パナソニックが現在のように大規模な早期退職を募る状況になることを予想していました?
IRを分析していれば読めましたか?
現在、それらの企業で早期退職の対象になっている方々は、20年以上勤務している方々でしょう。
そうすると20年以上前にこうなることを予想できますか?
前フリが長くなりましたが、要は何が言いたいかと言うと・・・
どんな会社でも一生を保障してくれません、ということです。
もう少し穏やかに言えば、会社に対して過度に依存することはリスクがありますということです。
大企業に就職しようが、過去は儲かっていた会社だろうが、将来は何が起こるか分からない。
倒産や早期退職の対象になるリスクはどこにでもあります。
自分自身が安定した人物になりましょうということです。
安定した人物とは、社会から求められる人物です。例え、会社が倒産しようと自分自身が社会から求められている限り、安定を望めますということです。
安定した会社を探すのも重要ですが、もっと重要なのは安定した自分になることです。
少し偏った意見かもしれませんが、転職や就職において、自分自身の方向性やキャリア構築などにも重きを置いて検討していただきたいと切に願います。